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主な研究開発の歩み

主な研究開発の歩み
年号 開発品 開発内容
1981 ソフリーヌ 合繊による日本初の人口羽毛
1982 ルイジコラーニ ルイジコラーニデザインによる21世紀の未来型ベッド
1983 エアロフィル 輻射熱反射素材
1984 スペース&マッチ エアロフィルを利用した高保温性商品群(掛け敷きふとん)
コスモメイト シャープ共同開発エアロフィルを利用したラグマット省エネタイプ(軽・薄・暖・省)
1985 スリープα 快適寝床内気象33/50の理論値を発表。りろんに基づいたコンポーネントタイプ寝具の提案
エアーサイクロン 合成樹脂性筒状ネットを平面に配置した夏用敷き布団
ウルトラふとん 羽毛掛け布団とボアー羊毛敷き布団にエアロフィルを内臓し、特殊構造の寝袋タイプ寝具を開発(NHK共同開発)
1986 ヘルシーコンポ スリープαの構想に基づいたコンポーネントタイプ
糸状発熱体 電池をつなぐことによって発熱する繊維の応用開発
バイオウェーブ 体感音響装置を内臓した敷き布団
1987 蓄光プリント 蓄光塗料を掛け布団にプリントしたジュニア向け布団
バイオセラミット 遠赤外線を放射するセラミックスを入れた掛け敷きセット
クリーピー 鎮静効果のある香りを入れた繊維シート(掛け寝具枕)
電子コントロールパッド シャープ共同開発電子コントロール式ベッドパッドにセラミックを内臓した商品
バイオセラミット利用の商品群 セラミックスを利用した様々な商品群の開発(ベルトサポータームートンシーツ)
スリーピュア スリープαの構想に基づいた機能と感性のトータル寝具
1988 サーモセラ 遠赤外線を放射するセラミックをアルミ蒸着布にコーティングした不織布を開発(ふとんサポーター類など)
メモリーコンフォート NiTi形状記憶合金を応用した寝床内気象調整掛け布団
ウールボール 日本初の球状ウール
1989 シムスピロー 妊婦用の抱き枕
フットピロー サーモセラ利用で足の疲れを癒す枕
マミーパワー セラミックスを利用した母乳促進用ペンダント
穴あきベッド 妊娠中毒症の症状を和らげるマット
バイオハニカム 三次元織物(ハニカム構造)を使った商品群(ベッドパッド他)
1990 スリープステーション 個人の体型にマッチした敷き布団を選ぶための測定装置(体圧分布自動測定装置)
ピローフィッター 個人の体型にマッチした枕を選ぶための測定装置
クレードパック 保湿効果の高い粒子を入れた化粧剤
1991 リラックスマン 聴覚・視覚・体感などを総合的に刺激するシステムを組み込んだ装置
スペースドクター 温熱電位治療効果のある家庭用電気治療器
ポリサーム ポリエチレングリコールの潜熱を利用した多目的素材
1992 シンセビーズ枕 ポリエチレン新形状枕充填物の開発
1993 T/Nベッド 在宅介護用、体位変換(床ずれ防止)ベッド
ラクダ倶楽部 フレキシベッド社(オーストラリア)と共同開発による電動ベッド
女性専科 冷え性を和らげる女性専用特殊キルト羽毛掛け布団
スリープマスター21 パーソナルユース対応の敷き布団を中心に、機能性寝具を自由に組み合わせできる商品群(掛け布団敷き布団綿毛布枕他)
1994 ネコロジー 独立けん架の敷き布団
キッズフィールド 乳幼児の生活環境に配慮した新ベビー寝具
おやすみっ子 年代別の枕(幼小児用)
睡眠博士 年代別の枕(中高生用)
1995 はつらつ倶楽部 年代別の枕(お年寄り用)
お父さんの休日 性差対応の枕(男性用)
寝顔美人 性差対応の枕(女性用)
AIRS 鹿島建設日本発条共同開発ノンフロン冷却装置
ソフレスト 浮力の概念を応用した特殊構造敷き布団
クリーンフレッシュ 天然素材(羽毛・羊毛・綿)へのトリプル加工<抗菌防臭・消臭・防虫>
1996 ダンディーピロー パーソナル対応枕(男性用)
足楽満足 パーソナル対応枕(女性用)
ネックサポートシステム 頸椎の形状による枕のシステム化
AIRS新断熱材 わたとアルミを利用した新断熱材
1997 ドクターセラ 組み合わせ家庭用電気治療器(温熱電位)
ピロースケール 枕の測定装置
ニューピローフィッター ピローフィッター改良型
1998 女性専科 冷え性対応寝具
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より快適な眠りの提供を目指して

日本睡眠科学研究所
よりよい眠りを追求して 近年、高度成長時代の反省も込めて物質的な豊かさの追求から精神的な豊かさの追求へ対象が移り、睡眠についての関心も高まってきています。ヒトはなぜ眠るのかという疑問に始まり、快適な睡眠を得るにはどうしたら良いか、さらには快適な目ざめにつながる睡眠を求める声が最近ますます多くなっています。
日本睡眠科学研究所はより健康で快適な睡眠環境を探求するとともに、人間の睡眠生理に関する研究に取り組むため、西川産業株式会社の企業内研究所として1984年11月に設立されました。研究員は、半数が西川産業の社内スタッフで、残りの半数は清水二郎先生ら、学会の権威者を顧問としてお迎えしております。
睡眠測定室 研究所には室外の音を遮断、温度、湿度をコントロールできる人工気象室「睡眠測定室」を備え、各種の計測装置を備えています。
ベッド上の身体の動きを記録する
「体動測定ベッド」
体動測定ベッド
敷寝具の違いによる体圧の変化を計測する
「体圧分布測定装置」
体圧分布測定装置
睡眠脳波を解析する「睡眠ポリグラフ測定機」
対象物の広範囲の表面温度分布を、瞬時にとらえる「赤外線映像装置」
微少循環を対象とした皮膚血流量を測定する「レーザー組織血流計」
ASTM型の「保温性測定機」および自社で開発した各種の測定装置

快適な寝室環境を科学する
SLEEP COMFORT 従来、よりよい寝具づくりにはより質の高い材料を使うことが最も重要と考えられてきました。しかし、寝具は人間がどのような条件のもとで快適な眠りが得られるか、又そのときの人体生理は、という科学的な面から追求されねばなりません。いまや、寝具開発はライフサイエンスの時代を迎えているのです。このような考えに基づき、当研究所では人間の睡眠生理の解明と睡眠時における寝床内環境の研究を中心として、睡眠環境と睡眠の関係を追求するなど、より健康で快適な睡眠環境を探求すると共に、素材、機能、システムなどを科学的、工学的に研究することによって、より健康で快適な睡眠が得られる、寝具の開発を進めています。特に、健康機能面の追求では高機能新素材、最先端技術を導入、ハイテクノロジー、バイオテクノロジーなどに基づいた新素材・新技術の利用を幅広く積極的に取り入れています。
また、睡眠を左右する大きな要因となる、寝室のスペースや温度・湿度、色彩、照明、騒音および振動などの寝室環境が及ぼす影響を一つ一つ解明し、快適な寝室環境の実現をめざしています。 寝室よりも体に近い寝床の環境面においても、当研究所では様々な実験結果から快適な睡眠に適した温度・湿度として、寝床内温度が 33±1℃、湿度が 50±5%RHの範囲を見いだし、この領域を「SLEEP COMFORT ZONE」と名付け快適寝床内気象の目安として提案しています。
生活の質の向上を求める市場の要望に応えながら、今後の高齢化社会の進行にともなって必要とされる寝具は何かを追求しています。寝具そのものの快適性だけではなく取り扱い性も含めたトータルの視点をおいて、ヒトにやさしく、赤ちゃんからお年寄りまで、それぞれの世代に応じたパーソナル寝具の開発を進めています。
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睡眠を科学する

美人は夜つくられる
眠りとは脳のメンテナンスです。それは脳内温度を下げて脳細胞を保護しつつ、肉体的な疲れはもちろん、精神的な疲労も回復させるものです。私たちは夜になれば眠り、朝になれば目覚めるという一定のリズム(サーカディアンリズム)を毎日繰り返しています。寝返りをうつ、いびきをかく、寝言を言うなど、眠っている間に身体には特有の変化や動きがあります。さまざまな細胞が活発に働くのも睡眠中です。その代表が成長ホルモン。これがもっとも活発に分泌するのは、夜10時~午前2時。また、皮膚の形成や新陳代謝の働きが盛んになるのもこの時間帯です。ですから「寝る子は育つ」「美人は夜つくられる」というのは、こうした根拠があっての言葉なのです。睡眠は健康と美容の生産工場、と言っても過言ではありません。

グッスリ眠るための適正温度と湿度は?
快適な睡眠を得る寝具の条件は、寝床内の温度は33℃、湿度を50%に保つことです。そのために、熱を逃がさないためには「保温性」、湿気がこもらないためには、素早く汗を吸い取る「吸湿性」、放出する「放湿性」にすぐれていることが条件になります。

枕は自分にあったものを選びましょう。
「頸椎カーブ」を正しくキープする、自分にあった枕を選んでください。寝姿勢を保つために、敷き寝具とのかねあいが大切です。枕のあて方も重要なポイント。枕の端が肩口にあたるくらいまで、しっかり頭を枕に乗せてください。そうすることによって、後頭部から首筋にかけての全体で頭部を支え、肩こり・首のこりを軽減します。

寝る前にしていいこと・悪いこと
空腹を避ける、単調な音楽をかける、香りで眠りを誘う、濃いお酒を少量飲む、お風呂で心身ともにサッパリなど、快眠するための工夫をしましょう。激しい運動、食べ過ぎ、飲み過ぎは禁物です。刺激は眠りの大敵。身体もこころもリラックスさせることがグッスリ眠るコツです。
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